2005年09月22日

『神様ゲーム』読了。2005.09.19.

麻耶雄嵩著『神様ゲーム』読了。

「ぼくは神様なんだ」と語る少年。
そんな「鈴木くん」の『神様ごっこ』に「ぼく」は付き合ってやるつもりでいたのだけれど…。

以下、ネタバレ含む感想文です。カーソル反転してご覧下さい。
「ぼく」は、ごくごく普通の小学生だ。
猫の虐殺事件を好きな女の子のため、また、友達との探偵団の活動として解決のために「ぼく」はあれこれ考える。
そんなとき、たまたま話すきっかけを持ったのが自分を神様だという「鈴木くん」。
その言葉を冗談だと認めさせようとして「猫殺しの犯人」を訊ねる「ぼく」。
真実を言い当てる鈴木くん」の言葉を「ぼく」は「次第に信じるようになる。
「神様」は優しくない。
「現実」と同じように。
子どもだった「ぼく」が漠然と持っていた希望や憧憬を少しずつ確実に失ってゆく。
終盤、本当の誕生日に吹き消すろうそくの火と共に失った夢や希望の代わりに、
信じがたい現実でもまっすぐ見つめる強さを手に入れる。


表紙の絵柄と文字サイズは、児童向けの様相ですが、中身は「やっぱり麻耶雄嵩」的な麻耶雄嵩らしい物語展開でした。

やっぱりなんとなく暗澹なあたり、好きです、麻耶 雄嵩の作品。
posted by REMRED at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 麻耶 雄嵩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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