2005年07月21日

「龍臥亭幻想」読了。


龍臥亭幻想(上)長編推理小説
龍臥亭幻想(下)長編推理小説
龍臥亭幻想(上・下)長編推理小説
著者:島田荘司
出版社:光文社

この作品、島田荘司作品の二大探偵、御手洗潔と吉敷竹史が共演。
面白かった。

ネタバレ含む感想↓(カーソルで反転してご覧ください)
因習の地に降りしきる雪。
冷たく荘厳な世界で起こる惨劇。
旧い伝説と戦争の狂気に彩られた奇怪な事件。
幾つも絡む細かなトリックによって、自然への畏怖を駆り立てる様相に組み立てられている。
やはり流石、と言うのが率直な感想。
ただ、やはり過去の島田荘司の作品との形式の類似(解決編にあたる章が手記によるが顕著)は否めない。

なんとなく、読み終えた時、BUCK-TICKの十三階は月光の「夢魔」がアタマを過ぎった。
雪景色のイメージが共通項。
気温35℃の暑さをしばし忘れたひとときでした。
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2005年07月06日

『絶叫城』

絶叫城殺人事件 絶叫城殺人事件

著者:有栖川有栖
出版社:新潮社
本体価格:1,600円

シンプル且つキレイに纏まった、トリックバリエーションのカタログのような短編集でした。
各タイトルの下にネタバレ含む感想記載、カーソル反転でご覧ください。

・黒鳥亭殺人事件
一言で言うなら、無垢。
有栖のアリとキリギリスの解釈に同感。
真っ黒な建物、住んでみたい。

・壷中庵殺人事件
既読作品だったせいか、密室トリックが判り易すぎた気がしたけど…。
最初読んだときもそうだったっけなぁ…住んでみたい部屋その2。


・月宮殿殺人事件
奇妙な建物に月明かり。
妙に美しいイメージが浮かびます。


・雪華楼殺人事件
雪の密室。
舞台となる建物がイイカンジ。
若者の虚無感もキライじゃないし。


・紅雨荘殺人事件
タイトルからなんとなく血まみれなものを想像してしまいましたが、情景がキレイ。
トリックもスマートな印象。


・絶叫城殺人事件
短編だけにトリックはわりと判りやすかったですが、リチャード・ラミレスに関する記述がちょこっとあったり。
(マリリン・マンソンの元ベーシスト、ラミレスの名の由来はこの殺人犯からだと思われる。)
作中に出て来るゲームがクロックタワーみたいだったり。
(ゲーム苦手なのでちゃんとやったわけではないのですが。)
私のツボをつく作品でした。




文庫版 も、もう出てるんですね。
時の流れがはやく感じますね…。
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2005年06月28日

『赤に捧げる殺意』読了。

赤に捧げる殺意 赤に捧げる殺意

目次(著者):
砕けた叫び(有栖川有栖)/トロイの密室(折原一)/神影荘奇談(太田忠司)/命の恩人(赤川次郎)/時計じかけの小鳥(西沢保彦)/タワーに死す(霞流一)/Aは安楽椅子のA(鯨統一郎)/氷山の一角(麻耶雄嵩)

出版社:角川書店

装幀アートディレクター:岡崎晃史
装幀プロデューサー:栗本知樹
まず、表紙がずばりストライクです。
でも、帯の『すべて単行本初収録』の文字には騙された感でいっぱいです。
有栖川有栖の『砕けた叫び』(火村&有栖シリーズ)も、麻耶雄嵩の『氷山の一角』(メルカトル鮎シリーズ)も、以前購入した『血文字パズルミステリ・アンソロジー5 』に収録されてる作品でした…。
確かにあれは文庫本であって単行本ではない、といわれたらなんとも言い難いけれど。
…まぁ作品タイトル確認してなかったし、他にも実在の作家森奈津子氏をモデルに書かれたフィクション『なつこ、孤島に囚われ。推理小説 』、『両性具有迷宮 』 という作品の著者である西沢保彦氏の作品も読みたかったし。
なにより…表紙が好いからまぁ良しということで。

表紙というなら同シリーズ(?)
青に捧げる悪夢 青に捧げる悪夢

著者:恩田陸
出版社:角川書店
本体価格:1,500円
これも気になるところ。
でも、執筆陣↓に、特にすごーくお気に入りの作家さんってのがいないから保留。
乙一氏の文章は好きだけど…うーん。

麻耶雄嵩の、メルカトルシリーズの新作、読みたいなぁ…。
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2005年06月20日

専門書っておもしろいですよね。

欲しいものがわさわさありました、Loftの本屋、紀伊国屋。

世界の食虫植物 みたいなのとか危険・有毒生物熱帯魚・水草 の類、水中微生物の図版等。
きれーな写真、見てるだけで楽しいです。

そんなわけで骨好きには心惹かれる表紙とタイトル、
骨の学校(3)コン・ティキ号の魚たち
骨の学校-3-コン・ティキ号の魚たち


著者:盛口満
出版社:木魂社
本体価格:1,700円

”3”ってことは…で見てみたら、やっぱありました。
同シリーズ、骨の学校-ぼくらの骨格標本のつくり方 骨の学校-2(沖縄放浪篇)

それから表紙の文字が目立っております、『骨単』
骨単語源から覚える解剖学英単語集
骨単語源から覚える解剖学英単語集


著者:原島広至 / 河合良訓
出版社:エヌ・ティー・エス
本体価格:2,600円

中をパラ見したらこっちのが面白そうだった『脳単』。
視神経についても載ってて、めだまにあにもオススメしたい一冊。
脳単語源から覚える解剖学英単語集脳・神経編
脳単語源から覚える解剖学英単語集脳・神経編

著者:原島広至 / 河合良訓
出版社:エヌ・ティー・エス
本体価格:2,600円

あと、同じシリーズで筋肉各部位暗記用の肉単語源から覚える解剖学英単語集筋肉編 ってのもありました。

紀伊国屋行ったの久しぶりで、面白かった。

危険・有毒生物 みて微笑む友人。
私はそんなアナタが大好きですわ。
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2005年06月17日

『トパーズ』読了。

風俗業に生きる女性を主体にした物語12編。
人を物体として捕らえる感性が随所に見て取れる気がする。
著者: 村上 龍
タイトル: トパーズ
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2005年06月13日

吉田浩美著『a piece of cake-ア・ピース・オブ・ケーキ』

A a piece of cake
著者:吉田浩美
出版社:筑摩書房
目次:a piece of cake/ゆっくり犬の冒険・1/夜更かしのためのパン焼きレシピ/ものすごく手のふるえるギャルソンのはなし/夜おそくの客/BEYER NO.53/誤字標本箱/寄贈本/283番目のコルク人形/明烏/眠い文鳥/なんでもない白い本 /あとがき

『本』の本。
いろんなことをちょっとずつ。
デザインも中身も、とてもかわいい本です。
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2005年06月10日

『迷宮百年の睡魔』

だいぶ面白かった。
でも、やっぱりミステリと云うよりはSF…いや、ハイブリット・エンタティメント。
ハイブリット・エンタティメントとはSF・ファンタジー・ミステリ・ホラーなどのジャンルが混在しているエンタテイメントのこと。この単語はNOVEL21 少年の時間 から流用。
蛇足ながら、コレに収録されている「夜を駆けるドギー」がハートウォーミングなカンジでもあり面白かった。ついでに平山夢秋氏にしては稀であろう少年向けでな作品「テロルの創生」が読める。あと、上遠野浩平氏のナイトウォッチシリーズに属する短編「鉄仮面をめぐる論議」もあったりして、結構オススメなアンソロジーです。

話がずれましたね、失礼。
迷宮百年の睡魔
迷宮百年の睡魔
著者:森博嗣
出版社:新潮社


夢から覚めるように、物語がはじまる。
サエバ・ミチルがパートナのロディとともに取材に訪れたのは、閉鎖的な孤島の独立都市イル・サン・ジャック。
旧態依然とした町並みと、どこか陰鬱な町の人々。
ミチルは招かれた宮殿モン・ロゼで事件に遭遇する。
砂の曼荼羅に横たわる首無し死体が示す事実に、ミチルは『真実』を見出す。

シリーズ化するなら、シリーズ名は、女王シリーズではなく百年シリーズってことかな。
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2005年06月07日

岡崎純子 / 杉崎ゆきる『D・N・Angel(人魚の涙)』

偶には、こーゆーのも読んでみたり。

D・N・Angel(人魚の涙) D・N・Angel(人魚の涙)

著者:岡崎純子 / 杉崎ゆきる
出版社:角川書店
本体価格:438円


だいぶ前に、漫画版を友人に借りて読んだことがあって、図書館で目に付いたから読んでみました。
まぎれもなく少女まんが!ってカンジ…いや、まんがじゃなくて小説か…です。

とりあえずあらすじ。
恋のトキメキで怪盗に変身する少年、丹羽大助。
なんともファンタジックな設定です。
少年が主人公ってあたり、少女マンガの王道というわけでもないのでしょうか。
んで。
大介が好きになった梨紗は怪盗ダークに恋する少女。
しかし怪盗ダークの思い人は梨紗の双子の姉、梨紅。
そして梨紅は大介が気になっている…という見事な四角関係。
恋愛もの特有の、ああでもないこうでもない、と恋に思い悩む少年少女の心の成長を、怪盗というファンタジックな設定をフィルタにして浮き彫りにする、…えぇっと、まぁ、そんな感じ。
おそらく本編が漫画版ということもあり、四角関係の状況が大きく変化するわけでもなく、現状維持でこの御話は終了。
感想…続きを読みたいかと聞かれたら、どっちでもいい。そんな感じです。

…偶にはこんなほのぼのした本を読むのも…いいんじゃないでしょうか。

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2005年05月27日

皆川 博子著『骨笛』読了。


骨笛
著者: 皆川 博子
出版社:集英社文庫

セピアなイメージが浮かぶ短編集。
読みながら漠然と、別々の話が収録されてるんだろうなと思って読み進めたら、ちょっとずつリンクしてて、一冊で一枚の絵になる感じでした。

タイトルと表紙の色彩に惹かれて読んでみたけど、予想より好かった。
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2005年05月22日

『石ノ目』読了。

石ノ目 石ノ目

著者:乙一
出版社:集英社
本体価格:857円
むかし『夏と花火と私の死体』を読んだときにも思ったのは『挿絵が好みじゃない…』(同じ挿絵描きさんだと思われます)…です。

以下、各話ごとの一言感想。

『石ノ目』
「わたし」の郷里に伝わる石ノ目の伝説、その姿を見た者は石になると云うが…。
『はじめ』
ほんの小さなうそからはじまる物語。
不安定な少年期の世界は奇跡が起こるに相応しい。
『BLUE』
誠実さを表す色でもある。
まるで童話のような、ピュアなココロのお話。
『平面いぬ。』
泣けました。

以上、4編収録。

乙一氏の物語は、淡々と語られ、穏やかに総てを肯定する。
そんな印象を与えられる短編集です。
posted by REMRED at 17:19| Comment(0) | TrackBack(1) | 乙 一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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